のぼり旗の活かし方

同じ様に見えて実は沢山あるのぼり旗の材質

のぼり旗が使用される機会は実にさまざまですが、中でも目に付くのが
不動産関連の宣伝・広告活動です。

不動産のぼり

垂れ幕や横断幕などと異なり、のぼり旗は支持台さえあれば
どこにでも設置できるので、屋外での利用に適しています。

住宅展示場の入り口や新築戸建て住宅の現地販売所など、
路肩に立てられて風にはためいている姿をよく見かけます。

こうした、屋外で使用されるのぼり旗の材質には、大きく分けて
ポリエステルと綿の2種類があります。

また、この2つの中でもさらに細かく種類が分かれます。

たとえばポリエステルではポンジやトロピカル、トロマットなどがあり、
綿では金巾や天竺、葛城などがあります。

それぞれの種類ごとに特徴が異なりますが、基本的には使っている
糸の太さの違いと考えて差し支えありません。

ポリエステルの中の3種類であればポンジが一番細い糸を使っているため、生地自体も薄くなります。

最も厚手の生地であるトロマットには、ポンジの約4倍の太さの糸が使われています。

トロマット生地

予算や雰囲気などに応じて使い分けられる

戸建て住宅や分譲マンションなどの現地説明会では、よく会場の入り口や
最寄駅からの順路に沿ってのぼり旗が立てられていますが、あのような場面で使われる
のぼり旗の材質は多くがポリエステルで、中でもポンジが大半を占めます。

というのも、ポンジは薄手で加工しやすく、生地の価格もリーズナブルであるため
大量に使用するのに向いているからです。

トロピカルやトロマットは生地が厚くて耐久性があるため、
掲示期間が長期にわたる場合に使用されることがあります。

一方、頻度はそれほど高くありませんが、綿のぼり旗も使用されます。
綿は伝統的な生地であり、天然繊維ならではの独特の風合いがあるため、
純和風住宅を売り出す際などに用いるとその場の雰囲気によくマッチします。

また、ターポリンという材質を用いたのぼり旗も不動産の見学会では時折見かけます。

これはポリエステルの生地をビニールコーティングしたもので、雨や風に強いという特性があります。